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「気づいたら、今日も自分の時間がなかった」
ワーママたちから、本当によく聞こえてくる声です。
朝起きて子どもを送り出し、仕事をして、帰宅したら夕飯・お風呂・寝かしつけ。やっと一息ついた頃には22時を過ぎていて、明日のことを考えるとそろそろ寝なきゃいけない。
調べていくうちに、ワーママの「時間がない問題」には、数字で見ると驚くほどはっきりした構造があるとわかってきました。
この記事では、総務省のデータをベースに、1日の使い方を時給換算で見える化する2つの計算シートを用意しました。夜10分、コーヒー片手に、自分の1日を数字に置き換えてみてください。
ワーママの1日、平均はこうなっている
総務省「社会生活基本調査(2021年)」によると、有業の女性が家事関連に費やす時間は、平均で1日約3時間24分と報告されています。子どもがいる家庭ではさらに長くなる傾向があり、家庭環境によっては7時間を超えるケースもあるとされています。
参考:総務省「令和3年社会生活基本調査」
これに仕事・通勤・睡眠を加えて、総務省データをもとに再構成すると、ワーママの平日1日はざっくりこんな構造になります。
| 項目 | 平日の平均時間 |
|---|---|
| 睡眠 | 約7時間 |
| 仕事(通勤含む) | 約9〜10時間 |
| 家事・育児 | 約3〜4時間台(子どもあり家庭はさらに長くなる傾向) |
| 食事・身支度 | 約2時間 |
| 自由時間(自分のための時間) | 1〜2時間程度になるケースが多い |
24時間のうち、自分のために使える時間は1〜2時間程度になるケースが多いことになります。しかもその多くは、寝る前のスマホ・SNS・ぼーっとする時間で消えていく構造です。
これは「サボっている」という話ではなく、物理的に自由時間が圧倒的に少ないことを意味します。
時間の使い方を「時給換算」する考え方
ここで、ひとつ視点を変えてみます。
会社で働いている時間には、当然「時給」が発生しています。でも、家に帰ってからの「働く時間」には?
例えば、料理30分・後片付け20分・洗濯干し15分・掃除機15分——合計1時間20分が毎日の家事ルーティンだとすると、年間で約484時間を家事に費やしている計算になります。
もし時給1,500円の仕事をその時間に当てたら、年間で約73万円分の労働価値です。
これは「責める話」ではなく、家事にも自分の時給が紐づいているという視点を持つきっかけになります。
参考:内閣府などによる無償労働の貨幣評価に関する研究
「無償労働」と呼ばれる家事・育児を、自分の時給で換算してみる。すると、「家事代行や時短家電にお金をかけることは、贅沢ではなく投資である」という見方ができるようになります。
計算シート①:あなたの1日時給換算シミュレーター
まずは、自分の1日を「時間軸」と「時給」で見える化してみましょう。下のシートに、平均的な平日1日の使い方と時給を入れてみてください。
あなたの1日時給換算シミュレーター
平均的な平日1日の時間配分とあなたの時給(手取り)を入力してください。家事の経済価値・自分時間の少なさが見える化されます。
※年収400万の会社員なら約2,000円が目安
※総務省データの平均は約4時間
あくまで簡易的な試算です。日によって時間の使い方は異なるので、平均的な1日をイメージして入力してください。
数字を出してみると、ほとんどのワーママが「自分時間の少なさ」と「家事に費やしている時間の多さ」にハッとします。
これは性格の問題でも努力不足でもなく、ワーママという生活構造そのものが時間を圧迫しているだけ。だからこそ、時間の使い方を変える=「仕組み」を変える発想が必要になります。
計算シート②:自分時間を買い戻すコスト試算
次のシートでは、「家事代行や時短家電で家事時間を買い戻すと、月いくらかかるか」を計算してみます。
自分時間を買い戻すコスト試算シート
家事代行・ミールキット・時短家電。それぞれを取り入れた場合、月いくらかかり、月何時間取り戻せるかを試算します。
※相場は1時間あたり2,500〜3,500円程度
※1食あたり献立考案・買い物・下準備で約30分節約
※初期投資は別。月のランニングコストは電気代のみ想定
「買い戻すと月◯円」という数字を見ると、思っていたより安いと感じる人もいれば、現実的ではないと感じる人もいるはずです。
ここで大事なのは「正解を出すこと」ではなく、選択肢として見える化することです。
「時間を買う」という発想:家事代行を試してみる
数字を見たうえで、「やっぱり時間を買い戻したい」と感じた場合、最もコスパが良い選択肢のひとつが家事代行サービスです。
家事代行は、料金が高いイメージがあるかもしれません。でも実際に調べてみると、1時間あたり2,500〜3,500円程度で、掃除・料理・洗濯・買い物代行などをまとめて依頼できます。
例えば月2回・1回2時間の利用だと、月1.2万〜1.6万円程度。これで毎月4時間が「自分時間」に変わるなら、時給1,500円で試算した場合、機会損失の取り戻しとしては成立しやすい範囲です。
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我が家の家事を全部やってもらう必要はなく、「苦手な家事だけ頼む」「月1〜2回だけ依頼する」といった使い方が、ワーママの間で広まっているそうです。
「健康に投資する」発想:時間×体調の関係
時間の話とセットで見落とされがちなのが、ワーママの体調管理です。
睡眠不足・栄養バランスの崩れ・水分不足。どれも単体では大したことないように見えて、積み重なると「動ける時間そのもの」を奪います。
特に水。1日に必要な水分量は約1.5〜2リットルとされていますが、忙しいワーママほど「コーヒーで済ませる」「夜まで一口も水を飲んでいない」状態になりやすいと言われています。
参考:厚生労働省「健康のため水を飲もう推進運動」
体調を整えることは、結果的に「自由に使える時間と集中力」を増やすことにつながります。家に常においしい水があるだけで、毎日の体調が変わったというワーママの声も多いです。
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健康への投資は、長い目で見ると「医療費と疲労による機会損失」を減らす投資でもあります。家計簿には出てこないけれど、確実に効いてくるタイプの支出です。
自分時間を確保する3つのステップ
数字を出して、選択肢を整理したうえで、ワーママが自分時間を確保するための3ステップを整理しておきます。
①「無くしている時間」を見える化する
これは計算シート①でやったとおりです。何にどれだけ時間を使っているかを知ることが、すべてのスタート。
意識していない時間こそ、見直しの余地が眠っています。
②「お金で時間を買う」選択肢を持つ
家事代行・時短家電・ミールキットなど、お金で時間を買い戻す手段は年々増えています。
「贅沢」ではなく「投資」として見れば、心理的なハードルが下がります。
③「健康への投資」を後回しにしない
水・睡眠・食事の質を整えることは、結果的に時間と集中力を増やす投資です。
体調が整うと、同じ1時間でも生産性が変わります。
まとめ:数字で見ると、ワーママの時間は確実に取り戻せる
「自分時間がない」という感覚は、ワーママのリアルな実感です。
でも、数字に置き換えてみると、取り戻せる時間は確実にあることがわかります。
| 取り戻し方 | 月のコスト目安 | 取り戻せる時間 |
|---|---|---|
| 家事代行(月2回・2時間) | 約1.2〜1.6万円 | 月4時間 |
| 食洗機・乾燥機 | 一括10〜25万円(投資型) | 月15〜20時間 |
| ミールキット定期便 | 月8千〜1.5万円 | 月8〜12時間 |
| 水・睡眠改善 | 月3千〜1万円 | 体感時間UP |
すべてを使う必要はありません。自分の家計と生活に合うものを、ひとつ取り入れるだけで、月10時間以上の「自分時間」を取り戻せる可能性があります。
夜10分、コーヒー片手に1日の数字を眺める。そこから、無理のない範囲で「時間と健康への投資」を始めてみる。
それだけで、ワーママの暮らしは少しずつ変わっていくはずです。
あくまで一般的な試算と公開情報に基づく整理です。家庭の事情・地域・サービスによって金額は大きく変わります。最新情報は各サービスの公式サイトでご確認ください。
※本記事は総務省「社会生活基本調査(2021年)」などの公開統計をもとに再構成しています
